数字で考える

親とあと何回会える?残りの回数と時間を計算する

編集:親との時間運営事務局

4月の卓上カレンダーと桜の花のイラスト

「平均余命 × 年に会う回数」で、親と会える回数の目安を試算します。たとえば75歳の父に年2回会う場合は、約24回です。年に会う日数と1日に一緒にいる時間から残り時間を出す方法と、行事ごとに数えて次に会う予定を決める方法も紹介します。

「親とあと何回会えるんだろう」と思っても、正確な回数は分かりません。ただ、今の会い方が続くと仮定すれば、親の平均余命と会う頻度から回数の目安を出せます。出した数字は、次に会う予定を決めるときに使ってください。

計算式:残りの回数 = 親の平均余命 × 1年に会う回数

令和7年(2025年)簡易生命表の平均余命を使うと、65歳・75歳・85歳の父と母に年1回、年2回、年4回会う場合の回数の目安は次のとおりです。

親の年齢平均余命年1回年2回年4回
65歳・父19.68年約20回約39回約79回
65歳・母24.52年約25回約49回約98回
75歳・父12.24年約12回約24回約49回
75歳・母15.88年約16回約32回約64回
85歳・父6.44年約6回約13回約26回
85歳・母8.47年約8回約17回約34回

表の回数は、平均余命の公表値に1年に会う回数を掛けてから四捨五入しています。表にない年齢の回数も、トップページの計算機で出せます。親の年齢を入れて年に会う回数を選ぶと、父と母それぞれの回数の目安が出ます。

このコラムと計算機は、親の今の年齢での平均余命を使います。平均寿命は0歳の人の平均余命なので、平均寿命から今の年齢を引いた年数は、今の年齢での平均余命より短くなります。たとえば75歳の父なら、平均寿命の81歳まではあと6年ですが、75歳の平均余命は12.24年です。

計算式:残り時間 = 平均余命 × 年に会う日数 × 1日に一緒にいる時間

回数ではなく、一緒に過ごす時間で考えることもできます。年に会う日数は、同居なら毎日、離れて暮らしていれば年に数日と、人によって大きく違います。まず、去年1年間で親に実際に何日会ったかを数えてみてください。

  • お盆と正月に3日ずつ帰省したなら、6日
  • 誕生日や法事で日帰りしたなら、その日数
  • 電話やビデオ通話は、会った日に含めない

表の「回」は会いに行った回数、この式の「日」は一緒にいた日数です。お盆と正月に3日ずつ帰省するなら、回数は年2回、日数は年6日になります。この年6日の帰省で1日に4時間一緒にいるとすると、75歳の父(平均余命12.24年)との残り時間は次のようになります。

計算式:12.24年 × 年6日 × 1日4時間 = 約294時間。この会い方を続けると仮定した合計です。

「会う回数」より「一緒にやりたいこと」で数える

会う回数を数えるより、お花見や誕生日の食事のように、親と一緒にしたい行事ごとに数えると、次に何をするかが決まります。年1回の行事なら、残りの回数は平均余命の年数とほぼ同じです。75歳の父と毎年お花見に行くなら約12回、65歳の母なら約25回です。

  • 年1回の行事:お花見、初詣、誕生日、お墓参り、紅葉狩り
  • 年2回の行事:外食、温泉旅行

行事を1つ選んだら、候補日を2つ出して親に聞いてみてください。

「今度のお母さんの誕生日、外でごはん食べに行かない? 12日の土曜か13日の日曜はどう?」

日にちが決まったら、その場で普段使うカレンダーに入れてください。親との予定だけをまとめて、予定の日に通知を受けたい場合は、iPhoneアプリ「親との時間」も使えます。

回数は目安で、会う頻度を増やせば変わる

平均余命は統計上の平均であって、個人の寿命を予測するものではありません。このコラムの表や計算機の回数も目安です。会う頻度を変えれば、回数は変わります。たとえば75歳の父に年2回会っているなら、日帰りを1回足して年3回にすると、目安は約24回から約37回になります。

数字を見てつらくなったら、いったん数字から離れて構いません。会う回数を増やすのが難しいときは、短い電話をかけたり、写真を送ったりする方法もあります。親との関係や暮らしの事情によっては、距離を保つことが必要な場合もあります。自分にも親にも無理のない関わり方を選んでください。

今日は、一緒にしたい行事を1つ選んで、候補日を2つ考えておいてください。親に聞くのは、次に電話したときでも構いません。

統計の出典: 厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表」