親と進める実家の片付け

久しぶりに実家に帰ったとき、
なんとなく「物が多いな」「片付いていないかも」と感じたことはありませんか?
高齢になると、体力的にも気力的にも「片付けよう」と思っていても
手がつけられなくなっていることがよくあります。
とはいえ、「全部一気にやろう!」と意気込むと、親も自分も疲れてしまうもの。
だからこそ、ひとつずつ、話しながら、思い出しながら、
ゆるやかに一緒に進めていくことがおすすめです。
「親との時間」アプリでは、
実家の片付けを始めるときに役立つ「やることリスト」を掲載しています。
実家の片付け・やることリスト(9項目)
1. 各部屋の現状を確認し、親・家族と片付ける順番を決める
まずは、家全体をざっと見て回り、どこに何が多いか、どこが気になるかを親と一緒に確認しましょう。
「今すぐ全部は無理」なので、優先順位を決めておくと安心です。
キッチン→リビング→押入れ…など、できるところから無理なく進めていきましょう。
2. 書類の整理(不用品を処分、ファイリング、データ化)
取扱説明書、年金関係、保険証券、古い明細書など、書類は意外とかさばります。
いる・いらないを分けるだけでもスッキリします。
スキャンしてPDFにしたり、ファイルボックスで分類するだけでも、
いざという時に家族で共有しやすくなります。
3. 衣類の整理(不用品を処分、売却、寄付など)
「これはもう着ていないよね」という服が大量にあることも。
親の体型が変わった、時代に合わない、など実用的な観点で整理するとスムーズです。
捨てるのが惜しいものは、寄付やリサイクルショップへ。
「誰かが使ってくれる」と思うと手放しやすくなり、
少額でも換金があれば嬉しいですものです。
4. キッチン用品の整理(器具の劣化、食器棚の整理)
古い鍋や欠けた食器、使わなくなった調理器具はありませんか?
劣化したものは安全面にも不安があるため、親と話し合いながら入れ替えを検討してみてください。
食器棚の高い位置、低すぎる位置にも置かないよう整理すると
取り出しやすくなり、家事の負担軽減にもつながります。
5. ストック品の整理(賞味期限切れの確認)
調味料、レトルト食品、乾物など、キッチンの奥に眠っていませんか?
「買ったけど使い忘れた」というストック品が多く、賞味期限切れが続出しているケースも。
まずは全部出して確認し、「使い切れる量」を親と一緒に考え直してみましょう。
6. 本・雑誌の整理
読み終えた本や古い雑誌が山積みになっている場合は、思いきって整理を。
捨てにくいものは、ブックオフなどの回収サービスを使うのも一つの手です。
読み返すものだけ残す、定期的に見直す習慣が生まれると、物も気持ちも軽くなります。
7. 思い出の品の整理(写真撮影、デジタル化)
アルバム、人形、記念品などは、無理に処分しようとせず、記録を残す方法もおすすめ。
一緒に写真を撮って「思い出アルバム」としてまとめるだけで気持ちの整理にもなります。
親の話を聞きながら作ることで、新しい思い出も生まれる時間になるはずです。
8. 電化製品の整理(未使用・故障家電の処分、売却、譲渡)
使っていない電気ポットや故障した電子レンジが放置されていませんか?
感電・火災のリスクにもつながるため、安全性の面からも見直しを。
状態が良いものは譲渡や買い取りサービスを活用するのも◎です。
9. 収納スペースの最適化
収納の中が「とりあえず詰めてある」状態になっているなら、中身を全部出して見直すのが第一歩。
取り出しやすい場所に必要なものを移動するだけでも、日常の動作が楽になります。
100均アイテムなどで仕切りをつけたり、親の動線を意識した配置に変えるだけでも快適に。
片付けは、家を整える以上の「会話のきっかけ」
片付けは単なる作業ではなく、
親との会話を増やしたり、記憶をたどったり、
これからの暮らしを一緒に考えるとても大切な時間です。
ひとつずつ、一緒に確認しながら、
無理なく、でも確かに前へ進んでいきましょう。
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